インタビュー

七條芙美さん/経験はチャンスに繋がる。夢を発信し続けたら憧れの“女将”になれた。

七條芙美(しちじょうふみ)さん
『SUiTO FUKUOKA』(好いとう福岡)女将
1978年長崎県南島原市生まれ。大学卒業後、およそ8年にわたり日本とタイ、上海で日本語教師や日本語教師養成講座講師として働き、日本語教師養成スクールの立ち上げや運営にも携わる。帰国後は東京で化粧品の営業や飲食などの仕事を経て、福岡へ。『株式会社バリュー・クリエーション・サービス』で地域活性コンサルタントとして経験を積み、2015年3月に独立。縁をつなぐリレーション・クリエーターをはじめ、研修やフードコーディネーターとして活動。さらに今年8月にオープンした観光案内所『SUiTO FUKUOKA』の立ち上げから参画し、女将をも務める。

経験はチャンスに繋がる。夢を発信し続けたら憧れの“女将”になれた。

今年8月8日、今泉に誕生した『SUiTO FUKUOKA』。「外国人観光客と福岡ローカルがつながる場所」をコンセプトとしたインバウンドの拠点として注目を集めている。着物でにこやかに迎えてくれたのが、女将の七條芙美さんだ。

持ち前のチャレンジ精神で国内外で様々な仕事を経験

七條さんのキャリアは実に波乱万丈だ。小さな頃から海外に興味があり、地元長崎から東京の大学へ進学。在学中に日本語教師の資格を取得して、日本語教師養成学校の日本最大手に就職した。半年タイで日本語を教えた後、熊本校の立ち上げに参画。初めての営業だったが、3カ月で営業成績が全国2位に。「日本語教師になりたい人の話を聞き、一緒に夢を描くのが楽しかった」と笑顔で話す。

実力を認められ、25歳で関東8校の統括兼、埼玉校の校長に抜擢された。だが、当時の埼玉校は赤字続きで出勤初日から家賃督促の電話を受けるような学校だった。ほとんど給料が出ないのに、統括と講師まで任され、心身共に極限状態に。ついに退職に踏み切った。「私しかいないという責任感で走りすぎていました」。

しばらく働くことを休み実家で祖母の世話をしていたある日、日本語学校を立ち上げるという話が舞い込み、26歳で上海へ。3年半の滞在中には日本語教師をしながらアーティスト支援やライターをしたり、新たなスクールを立上げ運営するなど、精力的に活動した。

そして30歳を前に帰国。東京で化粧品と香水の営業を始めたが、それだけでは食べていけず、夜は銀座の飲食店で働いた。そんな中、まわりの人にかけられた言葉にショックを受けたという。「30代独身でWワークなんておかしいと言われたんです。東京では一定の枠を外れた働き方をするとおかしい人だと思われることに当時はすごく落ちこみましたね」。

福岡内外の人の縁をつなぐ国際交流の拠点をつくる

九州へ戻り、フードコーディネーターの資格を取得。食と観光に関する仕事を探していたところ雑誌の記事で地域活性コンサルタント・佐藤真一さんを知り、すぐに連絡して弟子入り。地域における価値創造の手法を学んだ。

そして3年後の今年3月に独立。縁をつなぐ「リレーション・クリエーター」と名乗り、フリーで歩き出した。そこで思わぬ出会いが訪れる。知人から「公民館+国際交流」をテーマにした施設を作ろうとしている人がいると『㈱イースト』の長島秀晃社長を紹介され女将として運営を任されることになったのだ。海外・観光・食・施設運営・営業…七條さんのこれまでの経験がすべて活かされる、最高のステージだ。しかも「実は私、去年から女将になりたいって、みんなに話してたんです。私はいつも夢を人に伝えてきました。無理と小バカにされたり、クスッと笑われたりしてもいい。チャンスが巡ってくるかもしれないから。でもまさか女将になれるなんて」と微笑む。

一軒家ビルをリノベーションした『SUiTO』は、観光案内所と茶室風カフェバー、イベントスペース等を備え、日本文化に関する講座も開催。「インターナショナルな公民館として地元の人と観光に訪れる人々の交流の場にしたい。ここを拠点として、福岡がさらに皆に愛され親しまれる都市となるようベストを尽くします」。

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