インタビュー

岡部 八郎さん/気取らない表現スタイルが “おかはち”流。 記憶に残るのは、シンプルな “言葉”。

岡部 八郎(おかべ はちろう)さん
ウクレレラジオDJ
福岡市出身。高校の頃からギターを始める。20代で広告プロダクション『P&C』入社。「福岡コピーライターズクラブ」最高賞を受賞し、福岡を代表するコピーライターの一人として名を馳せる。その後、ラジオDJやテレビレポーター、趣味のウクレレを活かしたCMソングの作詞作曲、ウクレレ講師としても活動の幅を広げている。

岡部さんへ3つの質問

Q. この仕事に向いている人は?
A. 人と違うことをしたがる人

Q. あなたのバイブルは?
A. 「好きなことならがんばれる」が好きな言葉ですね。

Q. .あなたのメンターは?
A. コピーライターとしては調福男さん。ラジオDJとしては井上悟さん。

気取らない表現スタイルが “おかはち”流。
記憶に残るのは、シンプルな “言葉”。

ウクレレラジオDJ。こんな一風変わった肩書きを持つのが岡部八郎さん、通称「おかはち」さんだ。ラジオ番組やテレビのレポーター、イベントの司会など、今でこそ“しゃべりの現場”でひっぱりだこの岡部さんだが、詳しくプロフィールを見てみると、コピーライター、CMソング制作、ウクレレ講師…などなど、実に多才でユニーク。様々な業界を渡り歩いてきた彼ならではの話を聞いた。

「ユニクロ」コピーライターから、
ラジオ・テレビ業界へ

バラエティ豊かな肩書きを持つ岡部さんだが、本職は? というと元々はコピーライターである。20代で広告プロダクション会社に入社後、福岡市営地下鉄開業のPRのために手がけたタブロイド誌が「福岡コピーライターズクラブ」最高賞を受賞。1980年代から活躍を続ける福岡のコピーライターの草分け的存在だ。28歳で独立した後は「ユニクロ」代表取締役会長兼社長の柳井正氏の元、8年間に渡って専属コピーライターを務め、ユニクロ1号店のPRも手がけた経験をもつ。

言葉を使って何かを伝えるという得意技は、その後、ラジオやテレビ業界でも活かされた。30代の頃、とある縁からラジオDJに抜擢されるや、独特のあたたかな声が評判を呼び、福岡県下の民放ラジオ5局すべてでレギュラー番組を担当したことも。言葉を伝える方法が“紙から声”に変わっても、短いフレーズで効果的に物事を伝えるという彼独自のスタイルは変わらなかった。また、ウクレレを弾き始めたことも新たなセールスポイントとなった。「たとえば、ラジオのインタビューとかで、相手との話が途切れたりするやない? そんなときは、手に抱えているウクレレをぽろ~んと弾くと、その場がほんわか和むっちゃんね。ウクレレの音色には、人の気持ちをほどよくほぐす、心のマッサージ効果があるとよ、きっと」。今や、岡部さんといえばウクレレ。いつでも行動をともにする相棒のような存在でもある。

記憶に残る“言葉”を伝えたい
そんなウクレレを使った、彼の得意技がもう一つ。それはCMソングの制作だ。印象的なフレーズをウクレレの柔らかな音色にのせた歌は、耳なじみがよく、すぐに口ずさめるほど。企業名や商品名を、奇をてらわずにそのまま歌詞に使うのが“おかはち流”の歌作りのコツだという。「会社や商品の名前って、創業者やスタッフの人たちの想いが、しっかり詰まっとぉー大切な“言葉”。その言葉が、聴いた人の記憶にスッと残るごと、できるだけ分かりやすい歌作りを心がけとーとです」。表現者としての職業は変わっても、かっこつけず、気取らずに、最もシンプルに伝える表現スタイルは変わらない。人の耳に、記憶に、すんなりと溶け込む“言葉”で、岡部さんはこれから私たちに何を伝えてくれるだろうか。

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