インタビュー

天本 誠司さん/しっかりとした、ものづくりで周りを笑顔に、感動を与えたい。

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天本 誠司さんへ3つの質問

Q.この仕事に向いている人は??
A.ひと言でいえば、服が好き!な人。デザイナーは、女性に優しく、気遣いのできる人。パタンナーは、数字に強く、細かい事が嫌いではない人。縫う人は、手先が器用な人。

Q.座右の銘は?
A.継続は力なり

Q.職業ならではのクセは?
A.人を見ると、この体型にはどういうパターンが合うのかをつい考えてしまいます。

しっかりとした、ものづくりで周りを笑顔に、感動を与えたい。

大名にあるノスタルジックなビルの一室に、「ALL MY LOVING」のアトリエはある。オーナーは人懐こい笑顔と、快調なおしゃべりが魅力的な天本誠司さんだ。福岡のデザイン専門学校で服飾の基礎を学び、地元のアパレルメーカーでデザイナー、パタンナーの経験を積んで30歳で独立。東京で働く夢もあったが、専門学校時代、常に東京校の学生と比較されていたことで、逆に「福岡だからこそできる洋服を作りたい」と負けん気に火がついた。

洋服はテキスタイルでほぼ決まる。そう考えて日本らしい素材を探す中で、たどり着いたのがデニムと博多織の組み合わせだった。「日本のデニムには素晴しい技術が詰まっているし、博多織には700年以上の歴史がある。服作りを通して、福岡の歴史や文化、その背景に流れる様々なストーリーまでを、着る人へ届けていきたいと思いました」。天本さんのユニークな発想とていねいな手仕事は周囲に評価され、2008年には東京コレクション参加ブランドのパタンナーを務め、2009年には福岡アジアコレクションデビュー。2011・2012年は韓国の国際ファッションショーに呼ばれるなど、活躍の場は広がっていった。

「ALL MY LOVING」という名前には、「自分が好きだと思えるものを、常にブラッシュアップして届けたい」という思いが込められている。学生の頃は、デザインでいかに自由に自己表現するかが大事だった。だがメーカーに就職して働くなか、様々な制限やルールがある中でも、相手の期待以上のものを作れるのがプロだ、と思うようになった。「作った自分の満足よりも、それを着てくれた相手の喜ぶ顔が、自分の喜びへと変わっていきました」。

今後は、福岡でしっかりとしたものづくりの基盤を残したい、と語る。「学校で技術を学んでも、プロとしてやっていけるのは1割未満。若い人たちに自分が今持てる知識や技術を伝えることも必要だと思っています。そうすることで、自分自身も次のステージに上れるはずだから」。自分の可能性を信じてチャレンジを続けたいと、語ってくれた目は輝きに満ちていた。

ALL MY LOVING 代表ファッションデザイナー
天本 誠司さん

福岡県小郡市出身。香蘭ファッションデザイン専門学校在籍中に装苑賞入選、国際ファッションデザイン特別賞などの賞歴を持つ。卒業後、アパレルメーカーでデザイナー・パタンナーの経験を積み、2008年に独立。自身のブランド「ALL MY LOVING」を展開しながら、他ブランドのパタンナーやウェディングドレス・舞台衣装の制作、講師なども務める。

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