インタビュー

神谷 辰生さん/お客さまの“想い”を、 “花”で届けたい。

神谷 辰生(こうや たつお)さん
有限会社フラワーアート 代表取締役
北九州市出身。高校卒業後3年間修行のち、農林水産局長賞、県知事賞、市長賞などのコンクールにて受賞、3年に一度開催される世界蘭会議に出場。全国で5,000店以上加盟する「花キューピット」にて講師を3年務める。33歳のときに現職に。現在5店舗経営のほか、スクール、会場装飾などの事業を幅広く展開。

神谷さんへの3つの質問

1.この仕事に向いている人は?
仕事が丁寧な人。そして、他人のうれしいこと・悲しいことを我がことのように感じられる人。

2.あなたのバイブルは?
マーク・フィッシャー著の「成功の掟」。経営の基本を学びました。

3.あなたのメンターは?
『株式会社サンレー』代表取締役社長の佐久間進さん。
先回りして気配りする、という接客の極意を教えて頂きました。47歳の今もよく怒られます(笑)。

お客さまの“想い”を、“花”で届けたい。

全国的に見て、北九州は花屋が多い。その数約400店舗。そのうちのたった5店舗の花屋でトップの売上げを達成し続け昇り調子をキープしているのは『花の店コーヤ』。代表取締役と同名のこの店は、花屋だけでなく、ホテルや斎場の装飾も年間700件以上こなすツワモノだ。

職人から、経営者へ。

『花の店コーヤ』を率いる神谷さん。高校卒業後、ホテルへの就職が決まっていたが、花屋を経営していた母から説得され方向転換。花屋になる、と決意してからは一本筋。元来が職人気質だったのだろう。修行を終え、めきめきと頭角を現し、数々のコンクールで賞を総なめにした。それが評価され「花キューピット」参加店舗の生花店へ指導する講師として呼ばれた。その当時26歳、最年少の快挙だった。活け方・扱い方だけでなく、経営戦略や店舗経営のことも教えた。3年間務めたが、「もっとお客さまと近いところで花を扱いたい」と実家の花屋へ。33歳のときに法人化し代表取締役となった。

“花”の思い出は強く鮮明。

経営で目下の悩みは人不足だという。今現在、店長を任せているのは、技術はもちろん、花の扱い、接客、心遣いなど合格ラインに届いたと思う人だけ。市内外からの出店依頼は少なくない。しかし店長ができる人材がいなければ出店しない。
「花って、実は必要不可欠なものではありません。けれども“喜んでほしい”“元気になってほしい”と、人を想い買われていくもの。その気持ちに寄り添える人になってほしい」。

あらゆるニーズに応えるため、店には約400種もの花を常備。量だけでなく、その質も見事なもの。ふっくら瑞々しく、色鮮やかに生命力に溢れた花は見事なブーケなどにアレンジされ、贈られた先で感動を産む。その思い出は心に深く刻まれ、花が朽ちたあとも鮮明に残るのだ。

神谷さんが大切にしたいもの、それは花に関わる人の想い。贈る人、贈られる人、その周りの人々を幸せにしたいと願う。
現在北九州にしかない『コーヤ』に、福岡市内のテナントから声がかかることもあるが、進出予定はないという。

「北九州が好きなんです。男性が花束を持ってタキシードを着て街を歩く、そんな街になったらいいなあ、なんてね」。

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