- 「算命学で言う『十干(じっかん)』って、何ですか?」
- 「十干という言葉を聞いたけど、どういうものですか?」
- 「十干のそれぞれのことについて、詳しく知りたい」
この記事ではこのような疑問にお答えします。
十干(じっかん)とは?
十干(じっかん)とは「甲(こう)・乙(おつ)・丙(へい)・丁(てい)・戊(ぼ)・己(き)・庚(こう)・辛(しん)・壬(じん)・癸(き)」の十種のことです。
算命学で十干は個性をあらわし、精神的な現象をあらわすことになります。
目に見えない世界であり、精神面をあらわすもの、それが「十干」です。
十干の10種類はどのように分けられていますか?
そもそも十干はその名前の通り、10種類に分けられています。
この10種類はどのように分けられているのでしょうか?
古代中国より、自然界では「陰陽五行論」によってバランスが保たれていると考えられています。「陰陽」とは「陰(マイナス)」と「陽(プラス)」。「五行」とは「木」「火」「土」「金」「水」の属性のことです。
つまり、十干は「陰陽五行論」を端的にあらわしたもので、空間を10種類に分け、それを表したものなのです。
十干 | 五行の分類 | 陰陽 | 自然界の分類 |
---|---|---|---|
甲(こう) | 木の気 | 陽 | 樹木 |
乙(おつ) | 木の気 | 陰 | 草花 |
丙(へい) | 火の気 | 陽 | 太陽 |
丁(てい) | 火の気 | 陰 | 灯火 |
戊(ぼ) | 土の気 | 陽 | 山岳 |
己(き) | 土の気 | 陰 | 大地 |
庚(こう) | 金の気 | 陽 | 鋼鉄 |
辛(しん) | 金の気 | 陰 | 宝石 |
壬(じん) | 水の気 | 陽 | 大海 |
癸(き) | 水の気 | 陰 | 雨露 |
あなた自身の「十干(主星)」の探し方
2019年の運勢を個別に観ていく上で、あなた自身の「十干(主星)」を把握しておかなければなりません。
簡単に把握するために「計算サイトで干支計算」ができますので、それを用いてください。
- 誕生年月を選択します
- 「節月」を選択します
- 「干支を計算」ボタンを押して、日付まで確認します
- 「日干支」の左側の文字を確認します
「日干支」の左側の文字は何でしたでしょうか?
そこは「十干(じっかん)」ですので、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の10の要素のいずれかになります。
甲(こう)=樹木の個性
十干が「甲」の人、甲子、甲戌、甲申、甲午、甲辰、甲寅の人の本質は以下のようなものです。
木の気の陽ですから、樹木を象徴しています。
樹が成長して大樹になっていく過程をイメージすれば、自分の生き方と照らし合わせることで発見があります。育つ環境次第でまっすぐ、大きくたくましく育ちます。一方で、好ましくない環境では、弱く、か細い木に育ってしまいます。
しっかりとした努力をすることで、しっかりと根を張り、大きく育っていくことができます。性格も正直で、ストレート。責任感が強く、ルールを重んじる人です。
乙(おつ)=草花の個性
十干が「乙」の人、乙丑、乙亥、乙酉、乙未、乙巳、乙卯の人の本質は以下のようなものです。
木の気の陰ですから、草花を象徴しています。
草花で木の気の陰でもありますから、自分から行動を起こすような積極性が高いわけではありません。人に意見を求めます。
ただ、その反面、社交性やカリスマ性があります。一見、貧弱ですが、踏まれても枯れない強さを持った地味に忍耐強い存在です。
また、算命学では花は女性の理想像とされています。厳しい環境のなかでも美しい花を咲かすことができるのが草花の個性です。
丙(へい)=太陽の個性
十干が「丙」の人、丙子、丙戌、丙申、丙午、丙辰、丙寅の人の本質は以下のようなものです。
火の気の陽ですから、太陽を象徴しています。
太陽は万物にあまねく照らしますから、行動的で万人に平等。光り輝くように明るく、いろいろなことに興味を持ち、積極的な人です。
反面、忍耐力に欠け、地道にコツコツと努力するのが難しいです。
丁(てい)=灯火の個性
十干が「丁」の人、丁丑、丁亥、丁酉、丁未、丁巳、丁卯の人の本質は以下のようなものです。
火の気の陰ですから、灯火を象徴しています。
暗闇を照らすロウソクの炎。周囲の人を明るく照らすような明るさとやさしさを併せ持った人。お人よしと言えるほどのやさしさを持った人です。また、時には燃え上がるような情熱的な性質も持っています。行動的な人ですが、短気で情緒は不安定気味。
戊(ぼ)=山岳の個性
十干が「戊」の人、戊子、戊戌、戊申、戊午、戊辰、戊寅の人の本質は以下のようなものです。
土の気の陽ですから、山岳を象徴しています。
山岳は安定感がある、財と愛のシンボル。何事にも動じない落ち着いた心持ち。忍耐強く、地道な努力で信頼されます。その反面、頑固でマイペース。
己(き)=大地の個性
十干が「己」の人、己丑、己亥、己酉、己未、己巳、己卯の人の本質は以下のようなものです。
土の気の陰ですから、大地を象徴しています。
どっしりと構え、あらゆる人を受け入れることのできる懐の深さを持っています。人から好かれやすい社交性の高さを持ち、人を引き付ける魅力に満ちています。
その反面、迷いやすく、変化が苦手で行動力に欠けています。
庚(こう)=鋼鉄の個性
十干が「庚」の人、庚子、庚戌、庚申、庚午、庚辰、庚寅の人の本質は以下のようなものです。
金の気の陽ですから、鋼鉄を象徴しています。
本質は「戦いの星」ですから、波乱に満ちた人生のほうが力量を発揮できます。鉄は熱せられ、打たれて強くなっていきます。そのため、波乱に満ちた、過酷な環境でその本質が引き出されます。より強く、より魅力的になっていきます。
辛(しん)=宝石の個性
十干が「辛」の人、辛丑、辛亥、辛酉、辛未、辛巳、辛卯の人の本質は以下のようなものす。
金の気の陰ですから、宝石を象徴しています。
鉄と同じく、原石が磨かれて美しく輝くものですから、あなた自身が自分を磨き続けることが大きく飛躍するきっかけになります。鋭い感性を持ち、芸術的なことに魅力を感じます。美しいもの、高級なものを魅力的に感じやすいです。
壬(じん)=大海の個性
十干が「壬」の人、壬子、壬戌、壬申、壬午、壬辰、壬寅の人の本質は以下のようなものです。
水の気の陽ですから、大海を象徴しています。
大海は常に動いていますから、じっと同じ場所にとどまることはなく、規則や束縛を嫌い、自由な生き方を望んでいるタイプです。
好奇心が強く、冒険的な行動を好みます。
癸(き)=雨露の個性
十干が「癸」の人、癸丑、癸亥、癸酉、癸未、癸巳、癸卯の人の本質は以下のようなものす。
水の気の陰ですから、雨露を象徴しています。
急激な変化は好まず、時間をかけて変化していきます。水の特性から、どんな環境にも順応することができるタイプです。真面目で忍耐力のあるタイプ。時間をかけて、大きなことをなしていきます。