みなさんは香港が買い物天国としても有名であることはご存知でしょうか?
では、なぜ買い物天国と呼ばれるのか、その理由についてお話していきたいと思います。
まず、これまでのコラムの中で幾度となく触れてきた通り、香港では消費税が課税されないということです。域内のどこで何を買っても、香港居住者であっても、旅行者であっても、関係なく無税です。ましてや、面倒な消費税の還付手続きも一切必要ありません。その時点で、何だかお得な気がしますよね。
中には、この消費税がないことに目をつけて、香港で購入した金(Gold)を日本にハンドキャリーで持ち込み、日本で売却して、その代金に含まれる消費税相当額を納税しないという脱法行為を働く人もいますが、これは違法行為ですので、絶対にしないでください。
さて、話を戻しますが、消費税がないことだけが、買い物天国と呼ばれている理由ではありません。
関税がない
香港では輸入する際、原則として、全ての品目に関税が掛かりません。つまり関税をかける国に比べると、関税分安く販売することができるのです。
(例外は、アルコール度数や量によって一部関税が課される、酒類、たばこ、炭化水素油、メチルアルコールなどです。)
ちなみに一部の例ですが、日本では下記の通り、こんなにたくさんの関税がかかっています。
※Japan Customs http://www.customs.go.jp/tetsuzuki/c-answer/imtsukan/1204_jr.htm より抜粋
日本では、店頭に並ぶ前にこれだけの関税がかかり、更に消費税が上乗せされるわけですから関税ゼロの香港で買い物することと比較すると、だいぶ価格に違いが出ることがわかりますよね。
ブランドやデパートでもセールがある
香港では、毎年6月後半と10月後半から大きなセールが始まります。
このセールでは、日本では考えられないハイブランドショップのバックや靴、服や宝石が最大で80%OFFくらいにまでなります。
お店によっては、3個以上買うと更に10%オフ、や2個以上買うともう一つプレゼントといったような夢のような特典がつく場合もあります。
香港のセール時期にお店でよく目にするのが「5折」や「3折」の文字。
これは何割引かを表しており、例えば「5折」は50%OFF、「3折」は70%OFFを意味しています。「7折」だったら30%OFFです。70%OFFと間違いそうですが、販売価格を指しているので間違えないようにしましょう。
ちなみに、2個以上買うともう一つプレゼントは「Buy 1,Get 1 Free」などと表現されています。
VIP制度
香港では、一つのお店で一定額以上の買い物をするとVIPとして各種の優遇を受けられる会員になることが出来ます。
VIP会員の特典は、セールでの優先購入ができたり、セール期間以外の通常時でも10%程度の割引を受けられたり、先行してプロモーションやセールのお知らせを受け取ったりすることができます。VIPになる基準はお店によって違いますが、とても手が届かない水準ではないことが多いのでお気に入りのお店があったらVIPを目指してみるものいいでしょう。(※全てのSHOPにこの制度があるわけではないので、各SHOPでご確認ください。
ポイントカード
小売店から飲食店まで、ポイントを発行しているお店が多いです。購入額に応じてポイントが付与され、ポイントは購入代金に充当できたり、お店で使えるクーポンに交換できます。レジで、メンバーではないかと、しつこく聞かれるほど、多くの人がメンバーになり、普及しています。
ただ、ポイントはカードとして物理的に発行されることはあまりありません。ほとんどお店で、番号登録・発行がされますが、番号だけでデジタル管理されていることが多いです。会員登録は携帯番号で行い、買い物するたびに電話番号で購入者の買付履歴、累積金額が管理される仕組みとなっており、とてもスマートです。香港人のお財布は小さくて薄いのですが、なんだか理由がわかる気がします。
エコバック制度
香港では、2009年7月7日から、ショップバックが有料になりました。(0.5ドル~1ドル=約7円~14円))この有料化は環境保護を目的とした香港の法律に基づいています。未徴収が発覚した場合は、法律違反と見做され、その店舗に2,000香港ドル(約3万円)の罰金が科せられるようになっております。
ちなみに、香港の全てのお店が対象ではなく、一定の条件を満たしたお店が対象です。
この条件とは、食品、薬品、個人向け美容衛星用品と扱う小売店のうち、5店舗以上展開するチェーン店、または200平方メートル以上の売り場面積の大型店が該当しています。
香港のでは、エコバックがだいぶ定着していて、香港人はエコバッグを持ち歩いていることが多いですが、皆さんも、日本から香港に旅行に来る際は、エコバックを持参して、ショップバックにお金を払わず、スマートにお買い物してくださいね。