
「チームビルディングって言っても何から始めたらいいの…?」という人へ。ランチや人材育成など社内業務をうまく活用して、チーム力を高める方法がある!チームビルディングを仕組み化して、成長している福岡の中小企業を紹介します。
「エニランチ」のもう一つの特徴は、社外の人も自由に参加可能という点。異業種の人やエンジニアの仕事に興味のある学生など、世代も背景も違う人々がランチに訪れる。「新しいアプリ企画のアイデアが持ち込まれたり、学生の採用がスムーズにいくなど、おもしろい効果も感じています」とはエニランチを企画運営する佐藤愛さん。
お互いの個性をランチで認め合う。
個を活かし、進化を続ける。
「My日記」「Myメモ」など女性に人気のスマートフォンアプリ「my App」シリーズを手がける『株式会社エニセンス』。福岡市内で競争の激しいITベンチャー企業のなかでも急成長を遂げている。社員の平均年齢は27歳。若い人材が集い、スピード感あるサービスを展開する同社の組織づくりの秘訣は、なんとランチタイムにあった。
毎週水曜日には「エニランチ」と呼ばれるオープンなランチ会を開催。社員全員が一緒にランチをとる。堅苦しい会議でもなく、お酒が飲めないと誘いづらい飲み会でもなく、気軽なランチタイムを社員全員の交流の場に活用。狙いは、所属するチーム以外の人との交流はもちろん、同じ組織に属する人同士、お互いに興味を持ち、相手と向き合う時間をつくることにある。「人に興味を持つことは、アプリ開発など人を相手にしたサービスを手がける上で、とても重要な要素です。いちばん近い社内の仲間に興味を持つことが、まずはその一歩だと考えています。また、ランチという気軽な場でぶっちゃけて話せば、互いの個性を理解し合える。多様な個性をもつ人同士がお互いをより深く知りあえば、互いのよさを活かしながらチームとしてよりよい仕事ができると思っています」。代表取締役・熊谷昭彦さんは語る。「個性をひらく」という同社のビジョンをランチに反映した取組みだ。
また、企業理念の共有やコミュニケーションの機会を増やすための仕組みが、社内のあらゆる場に取り入れられている。その代表例が「個性のミカタカード」。企業の行動指針を 共通の言葉 として見える化することで、社員全員がすんなり理念を認識できるよう作られたもので、仕事をする上でこのカードをもとに行動を起こすよう各自が意識している。さらには通常の会議以外に週に1度開かれる「あした会議」では、各チームからローテーションで参加メンバーが選ばれ「社内の制度やオフィス環境、福利厚生などの課題や改善したいと思ったこと」をテーマに話し合う。リーダーや発言力の強い人だけでなく、社内の誰もが等しく発言できることで、一人ひとりの視点や意見が組織運営に活かされる場になっている。お互いのもつ 個性 をうまく活かしあい、共に成長しあう姿が、そこにはあった。
性別も年齢も国籍も様々な社員が、それぞれの意見を大切にしながら活発に議論を交わしている。
個性のミカタカード。カラフルな6種類のカードには「信じる」「共にする」「学ぶ」「考える」「伝える」「変わる」という6つの行動指針が書かれている。
株式会社エニセンス
事業内容/スマホアプリの企画・開発・運営、スマホメディアの企画・開発・運営
住所/福岡市中央区天神1-15-2 第6明星ビル8F(福岡本社)
TEL/092-737-1870
URL/http://anysense.co.jp/
従業員数/20名
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