インタビュー

冨永 裕輔さん/歌を通じて出逢った、すべての人に感謝を。一日でも長く、一人でも多くの人に歌を届けたい。

冨永 裕輔(とみなが ゆうすけ)さん
シンガーソングライター
福岡県北九州市出身。北九州文化大使。2005年にソロ活動を開始。2007年プロデビュー。2008年12月・2009年1月「NHKみんなのうた」で「遠い恋の物語」オンエア。2011年6月「ひまわりの花」がNHK北九州放送局開局80周年事業“きたきゅうのうた”大賞受賞。その後も大手企業・団体のタイアップ曲の制作、2012年8月中国ライブ、韓国のポペラデュオ「HUE」に提供した楽曲「見つめあうだけで」が南日本放送開局60周年テーマ曲に決定するなど、活動の幅を広げている。

冨永さんへ3つの質問
1. この仕事に向いている人は?
「伝えたい、表現したいもの」に、人生をかけられる人。

2. あなたのバイブルは?
例えば、芸術家の岡本太郎さんのような、時代の潮流に逆らって自分の生き方を貫き、その生き方を通じて多くの人々を幸せにしている人。

3. あなたのメンターは?
家族。創作のメンターとなっている体験や原風景も、幼い頃の家族旅行など、家族が与えてくれた毎日の中にあったから。いつもは離れているけれど、今も大きな支えです。


歌を通じて出逢った、すべての人に感謝を。
一日でも長く、一人でも多くの人に歌を届けたい。

清涼感のある伸びやかな歌声。その声がつむぐ温かなフレーズは、聴く人の顔をいつの間にかほころばせる。冨永裕輔さん、福岡を拠点に活躍を続けるシンガーソングライターだ。幼い頃から歌うことが大好きで、作詞をはじめたのは中学生の頃から。「歌で勝負したい」と大学進学をきっかけに上京し、卒業後には弾き語りでソロ活動をスタートした。

しかし、歌手を目指す彼には厳しい現実が待っていた。ストリートライブを重ね、デモ音源を作ってはライブハウスを開拓する日々。デビュー後は電子ピアノを担いで関東各地の商業施設でフリーライブを続けた。先の見えない未来に不安は募りながらも、日々応援してくれる聴衆の声だけを支えに、彼は歌い続けた。大きな転機が訪れたのは、そんな頃だった。

歌い続けること。それが自分の使命。

彼の代表曲のひとつに「ひまわりの花」という作品がある。これは、彼に“自分が歌う使命”を実感させる大きな転機となった1曲だ。デビューして3年、所属事務所を卒業することになった冨永さん。そのとき、偶然にも故郷の北九州市で“ きたきゅうのうた” が募集されていることを知った。その応募曲を作る過程で、自分が何のために歌い続けているのかに改めて気づかされたという。「ふと振り返れば、自分はどれほどの人に支えられて歌えていたのか。ずっと応援してくれていた故郷の、東京の、たくさんの人への感謝の気持ちが溢れてきました。それに応えるためにも、これからも心を込めて一人でも多くの人に歌を届け続けることが、自分の生きる使命だと思いました」。大地にしっかり根を張り、雨風に打たれても折れず、より高く、常に上を向いて咲き続けるひまわりのように、自分も前を向いて歌っていきたい。そんな彼の想いが詰まった「ひまわりの花」は“ きたきゅうのうた” 大賞を受賞。受賞式で曲を披露し、割れんばかりの拍手に包まれたとき「『今のまま、歌い続けていいんだよ』という音楽の神様の声が聞こえたような気がしました」。彼はそのときのことを、そう表現してくれた。「ひまわりの花」はその後もメディアで放送されるたびに大きな反響を呼び、いまや全国各地にファンが絶えない。

「ひまわりの花」をきっかけに活動の拠点を福岡に移し、彼は歌い続けている。「歌うことを通じて出逢えたすべての人に対する感謝の気持ちを胸に、これからも1日でも長く歌い続けていきたい。自分の歌が、たくさんの人の心の中に響いて笑顔の源泉になるような、そんな歌を作っていきたい」。歌うことは使命。そう言い切る冨永さん。感謝と希望に満ちた彼の歌は、これからも誰かの心に温かな光を灯し続ける。

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