インタビュー

権藤 光枝さん/我が子への思いを原動力に 保育サービスを変革する

24時間保育やフレックス保育など、時代のニーズに合ったサービスを次々と導入し「女性起業家大賞最優秀賞」や「福岡県男女共同参画表彰県民賞」を受賞。権藤光枝さんの経歴を聞くと、従来の壁をパワフルに打ち破る女性を想像したが、実際の彼女は自然体そのものだ。「1人の働く母親として、自分が必要と感じたものを作りたくて。走りはじめてから壁に気づきました」と笑う。

権藤さんは21歳で離婚を経験し、1人で子育てをはじめた。昼夜問わず働く中で頼りにしたのは、時間に縛りのない認可外保育園だ。当時は暗くて狭い印象だったという。「子どもも親も安心できる場所がほしい」そんな思いが募り、資金を貯めて若干24歳で保育園をスタート。開園当初は、保育士であるスタッフとの衝突が絶えなかったという。「保育士ではない私は、“働く親” の目線から必要なサービスを考えて指示を出したけれど、説明不足で小言のようになっていた。強い経営者になろうと焦っていました」。

変化が訪れたのは30代に入ったころだ。複数の仕事をかけもちした過去や、働く母として理想の保育の場がほしいと願って起業したことなど、自身の苦労を初めてさらけだして、夢を本音でスタッフに語りかけた。それを境に関係は如実に変わった。若さゆえに背伸びをしていた彼女が、スタッフを頼ることで情熱が伝わり、目標を共有する同志として周囲が彼女の夢を支えるようになった。

今年4月には小規模認可保育所である室見園が開園し、認可外施設を含めて拠点は6カ所となる。彼女の夢はもはや彼女だけの夢ではない。“働く親を支え、子どもを大切に育てる” その思いに共感した保育園スタッフ、保護者、そして社会全体をまきこんで、より多様なサービスを作るべく変革のうねりを起こしている。

『有限会社 ブランチェス』代表取締役
権藤 光枝さん

1973年兵庫県生まれ。24歳のときに保育園を開園する。2006年『有限会社ブランチェス』を設立。現在は、井尻園、箱崎園、博多ぎおん園、リトルワールドイングリッシュハウス、吉塚本町園、室見園の合計6カ所で「リトルワールド」を運営する。認可・認可外それぞれの施設で、働く親の視点に立った多様なサービスを提供。2009年「第8回女性起業家大賞」で最優秀賞、2010年「第9回福岡県男女共同参画表彰県民賞」受賞。

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▲ 1.小規模認可保育所である室見園は開園早々定員に。家庭的であたたかな雰囲気の中、0〜2歳までの園児を預かる。

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▲ 2.リトルワールドイングリッシュハウスはすべての授業を英語で行う。他園でも英語教育を実施しており、預けるだけでない学べる保育園を目指す。

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▲ 3.保育園では画期的な「スクールバス」で送迎の負担もサポート。


『リトルワールド』 博多ぎおん園
福岡市博多区祇園町2-11
http://little-world.jp
TEL/092-262-7177
※運営会社 『有限会社ブランチェス』。博多ぎおん園の他、井尻園、箱崎園、リトルワールドイングリッシュハウス、吉塚本町園、室見園あり

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