インタビュー

池田茂樹先生/誰もみな自分の人生のプロデューサー財産は人との出会い「一期一会から一会一生へ」

池田茂樹(いけだ しげき)先生
東筑紫短期大学 美容ファッションビジネス学科 学科長・教授
福岡県生まれ。同志社大学卒業後、KBCメディア業務課長として番組制作、イベント事業、販売促進企画などを担当。1979年総合企画会社『株式会社キャップ』創業。1985年『株式会社池田オフィス・ピオ』を設立し、九州を中心に企画プロデュース業を幅広く展開。1988年東筑紫短期大学の客員教授として「人間関係論」「表現学」を講義。2013年同大学学科長、教授に就任。

人生を創造する「プロデュース」とは?
誰もみな自分の人生のプロデューサー 財産は人との出会い「一期一会から一会一生へ」

東筑紫短期大学美容ファッションビジネス学科の学科長であり、イベント企画会社の創業者としても豊富な経験を持つプロデューサー。「どちらも本業」と言う池田茂樹先生に、プロデュースの神髄について話を聞いた。

ファッションは装いから生き方へ

大学の依頼で行った講演「ファッションプロデュースについて」をきっかけに、客員教授として「表現学」「人間関係論」の授業を担当するようになった池田先生。現在は学科長、教授となり、美とファッションを総合的にとらえた教育に取り組んでいる。

「時代とともに服飾の世界は大転換しています。物があふれ、選べる今の時代、ファッションはよりクリエイティブで、素敵な生き方につながるものなのです」。

池田先生はプロデューサーとして、新商品の販売促進やイベント企画などに関わってきた。中でもファッションショーの現場は、格別な魅力があると言う。

「ファッションショーは最もきらびやかで華やかなイベント。モデルがきれいな服をまとい、音楽が包み込み、光がこだわりのディテールを照らし出す。美しいときが流れる独特な世界です」。

すべてに調和が取れた「美しい世界」を創るためには、「クリエイティブで知的な人が集まることが重要」と話す。プロジェクトに最適なスタッフを選定し、モデルの面接にはじっくり時間をかけて内面も見極める。

プロデューサーの資質は弁当の手配で決まる

池田先生が長年携わってきた「①プランニング②プロデュース③ディレクション」は、目標達成に向けて企画を立て、人と金を動かし、実現に向けて導くこと。仕事はもちろん、自分の人生にも生かせる実践法だ。

「プロデューサーで一番大事な資質は?」という質問には、笑いながら「弁当の手配でしょ」と答える。「何百人もの人間が秒刻みで動くイベント現場で、40〜50分の弁当タイムを取るのは簡単ではありません。事前の準備、細かい気配りと全体を把握する力が必要です」。大事なことを中心に据え、システムを組んでいく段取り力こそがプロデュースの成功を左右するカギになる。

「何事も、良いシステムを創る土台となるのはソウル(想い)。そして人との出会いが財産になります」と語る池田先生。出会いの場を創るために、26年前から異人種交流「NET’S塾」を開催し、今年で800回を超えた。大らかで明るい池田先生のもとには、会社員、主婦、学生など多種多様な人が集まり、自由気ままに語り合う。

人生という舞台で輝くために、自分をいかにプロデュースするのか? どうすれば「出会い」に恵まれ生かせるのか? 今回のゼミでは、ライフプロデューサーを自任する池田先生から、望み通りの人生を創造する知恵を学ぼう。

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