インタビュー

中原 礼治さん/何やるにしても、続けてないと見えない世界があるんだと思うよ。

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中原 礼治さんへ3つの質問

Q.尊敬する人は?
A.玉置浩二さん。本当に歌が好きで、好きで、愛してしまって、365日歌い続けてしまう音楽バカなところ、尊敬します。ダンスだと坂見誠二さん。すべてが理にかなっていて、いろんな引き出しを持っている知見の広い人です。

Q.今欲しいものは?
A.時間とお金と心のゆとり。心のゆとりをもって、時間とお金がなくてもイライラしない人間になりたいなぁ。(笑)

Q.座右の銘は?
A.「一粒百汗」と「継続は力なり」。

何やるにしても続けてないと見えない世界があるんだと思うよ。

遡ること35年、早すぎたブレイクダンスとの出会い。まだダンス環境のない時代だった。それから7年後、19歳のときに「とにかく人が沢山集まるとこで働こう」と勤め始めたディスコで、憧れていたダンスの世界は始まった。

ダンスは奥が深かった。

ダンスを始めてからの8年間は、開店前のディスコで練習に明け暮れる日々。勉強のためNYを訪れること5回。「とにかく ”見て覚えれ“ の世界で、すごい人たちに早く追いつけ、追い越せで頑張ってた。NYは匂いも、空気も、文化も違う。街中どこでも音楽がある。いつも刺激的で、得るものには限りがなかった」と当時を振り返る。練習を重ね上達するほどに、ダンスの魅力にますます引き込まれていった。

「鏡の前でいろんな動きをしていると ”今のかっこいい“ っていうのが自分の中から出てくる。もっともっと自分のダンスを突き詰めたい! と思っているうちに、年とっちゃったな。時代もあるけど、時間もお金もたくさん使って遠回りしてきたと思う」。ストリートダンスは社交ダンスやバレエと違って資格のような到着点がない。職業としてのパッケージも少ない時代、それでもダンスを捨てる気にはなれなかった。

コンテストやイベントに出演する日々を送っていた頃、自身が先輩に憧れて習い始めたように「俺も一緒に踊らせてください」という後輩が出てきた。「最初は生徒2人からだったけど、インストラクターとして教えているうちに、ダンスに対する考え方も変わってきた。飯食うためと、人につなげるため。プレイヤーもいいけど、 ”ダンサー“ というステージを広めたいという思いも強くなってきた」。想いと才能と流した汗が、ダンスの世界を広げ、次々と縁を引き寄せていった。

まだまだ夢中で追いかけてる。

現在、中原礼治さんは、月曜から土曜まで週9本のレッスン、日曜日はダンスイベント、夜はBARオーナーとして忙しくも楽しい毎日を過ごしている。「大人には理論立てて、子どもはとにかく動かす、フィットネスジムではいい汗を流せるように、振り付けは、生徒の引き出しが増えるように」とレッスンスタイルは実に様々。

昨年からは「大人が遊ぶ場所がないから」とイベント企画をはじめ、来年は新たにダンスと人とをつなぐプロデュース業を計画中。人との関わりの中で、成長と変化を重ね、その情熱と才能を存分に活かし、仕事が生まれていく。それはなんだか、ベンチャー企業が発展して行く様子に似ている。

「志とか偉そうなこと考えたことないな。自分がそんな立派な人間と思ったことないし。物欲とかでてくると、欲求を満たそうとして自分も愛せなくなるでしょ? 自分の思いが人に通じなかったり、裏切られたり、長い人生いろいろあるけど、夢中になって追いかけてるうちに、いろんな仲間に出会って、いつの間にか世界が開けるんだと思うよ」。

そもそも、「たくさんの人に出会える場所だから」とディスコから始まったダンス人生。根底に流れる「人が好き」という性格は、ダンスを始めた頃から変わらないようだ。

ダンサー、コレオグラファー ダンスインストラクター BAR Soul steppers オーナー
中原 礼治さん

北九州市出身。19歳の頃ディスコの黒服に。当時北九州に4人ほどだったダンス業界で、日本ストリートダンス界のパイオニア坂見誠二さんに師事しダンスの道へ。NYでの勉強、数々のコンテストやイベント出演を経て、自身もインストラクターとして教え始める。33歳の頃『BAR Soul steppers』をオープン。訪れる人と共に、お酒と音楽とダンスを楽しむ日々。

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