インタビュー

奥野 静人さん/出会う、ふれあう、学びあう、 黒崎副都心をにぎわいの拠点へ。

奥野 静人(おくの しずと)さん
北九州市役所 建築都市局整備部
副都心拠点施設企画担当課長
北九州市出身。福岡大学工学部土木工学科卒業後、北九州市役所に入職。緑化フェア、道路計画、行政評価など幅広い職種を経験し、2012年4月より現職。黒崎駅副都心構想のプロジェクトメンバーとして、コムシティ再生計画を担当。2013年4月にオープンした『コムシティ』企画運営に尽力し、黒崎地区の活性化を推進する。

奥野さんへ3つの質問

Q. この仕事に向いている人は?
A. まちづくりに興味がある人。

Q. あなたのバイブルは?
A. 高村光太郎の「道程」。「僕の前に道はない。僕の後ろに道はできる」という言葉は、自分の指針になっています。

Q. あなたのメンターは?
A. 歴史上の人物では、戦国時代の武将・直江兼続。トップを陰から支える生き方が好きです。

出会う、ふれあう、学びあう、黒崎副都心をにぎわいの拠点へ。

4月2日にオープンしたJR黒崎駅前の『コムシティ』。約10年間、ほとんどの施設が閉鎖していたビルは、新しい構想で生まれ変わった。公共公益サービスが充実した複合施設となり、まちづくりの拠点として大きな期待が集まっている。奥野さんはこの『コムシティ』企画運営に関わり、黒崎の活性化を推進した立役者の1人だ。

まちづくりの根幹に関わりたい

『コムシティ』はもともと、黒崎駅前再開発事業に伴う商業ビルとして2001年に建設された。経営不振のため2年後に運営会社が破産し、民間による再建を目指したが挫折。2011年に北九州市が3億円で買い取り、本格的な再建に着手した。「進むのもいばらの道、止まるのもいばらの道でした」と奥野さんは語る。債権者は29億円の債権を放棄し、市は多額の公費を投入。駅前の一等地が空いたままでは黒崎全体が元気にならないと判断し、市は険しくとも前進する道を選択した。議会や利権者に理解を得るための説明、さまざまな折衝や調整。コムシティ再生のプロジェクトチームは、オープンに向けて多忙を極めた。

新生コムシティの魅力

“人づくり支援”を行い、人が集い、出会いや学びの場となる複合施設。新しいコンセプトに基づき、コムシティにはバラエティ豊かな施設が集まった。八幡西区役所、八幡西生涯学習総合センター、北九州国際交流協会、若者ワークプラザ、九州国際大学などが入居。世代や国籍を超えて交流できる拠点を目指す。6階には区役所とハローワークを設置し、生活保護と就職斡旋をワンフロアで提供。市と国の事業が連携する画期的な試みだ。

来年には福岡県で2カ所目の「優良運転者免許更新センター」がオープン予定。さらに、飲食店やドラッグストアなど商業施設が隣接する。行政サービスならではの確実な集客力をベースに、年間約200万人の利用を見込んでいる。「これを黒崎全体の活性化につなげていくことが大事。駅前だけではなく、商店街に波及する人の流れをつくっていきたいです」。

行政の持ち味を最大限に生かし、地域の人とともに黒崎のまちを盛り上げていく。

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