
「農」に関わる女性といえば、少し前なら、農家に嫁いだお嫁さんか、農家に生まれた娘のイメージだったかもしれない。だが今は「家業」ではなくゼロから農業を仕事にしたい、という新規参入者が増えていたり、農業と他の仕事を兼業していたり、農業への関わり方も様々な形があるようだ。今月は「農」に関わる女性たちを訪ねた。
福岡の女性農業者ってどのくらいいるの?
ここ5年間で福岡県内の女性の就農数や新規参入者の数は徐々に増えている。「『自然や農業が好き』、『家族で一緒に仕事をしたい』など、農業を仕事として考える人が増えたのではないかと思います。女性では、農家の嫁や娘だからというだけでなく、農業をやりたい、と新規参入してくる人も、少しずつではありますが増えているようです」。(福岡県農林水産部担当者)。
行政による、女性農業者支援やネットワーク作りが広がっている効果もありそうだ。フェイスブックページ「福岡農業女性起業ネットワーク」では、県内の起業を目指す女性農業者や、すでに起業している女性農業者が、リアルタイムで情報交換や交流を行っている。
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