子どもたちに“ふるさと”を作りたくて、北九州でゼロからの開業。
権頭 喜美恵さん(52歳)、聖さん(54歳)
北九州市で医療や介護の事業に携わる権頭さん。小さい頃から転勤族で、勤務医の夫と結婚してからも転勤は続き、引越し回数は人生で実に30回を超える。北九州に定住を決めたのは、4人の子どもたちのために、これ以上の引越しは避けたいと考えたから。「勤務医ではなく、ここで開業すればいいじゃない」と夫に提案。本気にしていなかった夫をよそに独学で事業計画書を作り、人脈もない中、土地の交渉から資金集めまで奔走して開業にこぎつけたというからパワフルだ。「子どもたちには故郷と思える場所を作ってあげたかったんです。私自身も、仕事や地域活動を通じて人の温かいつながりが深まるにつれ、北九州がとても好きになりました。自然が多くて子育てもしやすい。”ものづくりのまち”として栄えてきたからか、発想が面白い人も多いし、新しい発想を柔軟に受け入れる気質があるような気がします」。まちの魅力は語りだすと尽きない。北九州は子どもたちだけではなく、いまや権頭さんにとっての大切な故郷にもなっている。
[写真]運営する事業所の一つ「MOYAI ステーション 96cafe」では、地域活性の交流拠点として、学生や地域住人も巻き込んだ様々なイベントを行っている。
目次
- わたしたちのまちの魅力 再発見! 福岡×移住
- [福岡×移住・case1] 震災をきっかけに福岡へ。“よそ者”だから分かる糸島の魅力を伝えたい。
- [福岡×移住・case2] 決め手は面白そうなことができそうな福岡の空気感でした。
- [福岡×移住・case3] 福岡は、「洗練された田舎暮らし」ができるまち。縁とタイミングで拠点を福岡へ。
- [福岡×移住・case4] 古民家に一目惚れし、10年計画でうきはへ移住。
- [福岡×移住・case5] 子どもたちに“ふるさと”を作りたくて、北九州でゼロからの開業。
- [福岡×移住・地域のつなぎ手にききました] 福岡の「余白」と「可能性」にかけてもっとおもしろいまちへ。
- [福岡×移住・地域のつなぎ手にききました] 移住者と地域の橋渡しはさながら“仲人”のような仕事です。